自然保護監視員だより(2022年7月~12月)
倉敷市自然環境保全条例の規定に基づいて自然保護監視員を委嘱し、自然環境の保全と回復に関する施策への協力や情報提供をいただいています。
ここでは、自然保護監視員の皆様からお寄せいただいた市内の「身近な自然」に関する情報をblog形式でご紹介します。
2022年12月3日 六間川野鳥の観察
12月3日、茶屋町を流れる六間川で野鳥を観察しました。12月に入って気温が下がり、桜橋から鶴崎第2公園付近の六間川には、水鳥が多く飛来していました。主な種類はマガモ、カルガモで20羽ほどの群れが数か所確認できました。
他にはカワウ、ヒヨドリの姿がありました。





S・K
観察日時:2022年12月3日
2022年11月25日 倉敷の魚の調査
1.笹沖の用水路
11月の渇水期に三面コンクリートの用水路を調べる。ほとんど砂泥がなく藻もない。しかし、小魚の群れがいたので川に入ってみたらなぜか、橋の下は底が泥で藻がはえていて、小魚がいっぱい泳いでいる。網を入れると多くの小魚が採れた。種類も豊富でこれが三面コンクリートの用水路のどこで育まれているのか疑問である。種類は後で紹介します。
2.鶴新田の用水路
鶴新田の用水路も同様に三面コンクリートですが、藻もあり期待したのですが魚がいない。カワムツと銀ブナの稚魚と雷魚でした。
では、その魚の種類を紹介すると、ヤリタナゴ多数、アブラボテ、カネヒラ、バラタナゴ、カワムツ、タモロコ、イトモロコ、モツゴ、カマツカ、ズナガニゴイ、ゼゼラ、ギンブナ、ドンコ、スジエビ、ヌマエビなどでした。
一方、小田川の宮田橋上流1kmにあるところでシジミ、カラスガイを探しに行くと、全くいません。例年ならザクザクといたはずなのに。数年前からせき止めて工事を行っていました。一時期、川をせき止められていたようです。魚も全くいない。工事前の生物調査が行われていなかったか?
ここは希少種の生息地に近い、タナゴの数と種類の多い場所です。用水路から採取した魚を我が水槽で飼っています。春になったら元の川へ放ちます。守られる魚は、希少種だけでいいのでしょうか?このままでは次々に絶滅危惧種が増える事でしょう。私たちは何をすべきでしょうか。考えてみませんか。
U・K
観察日時:2022年11月25日
2022年11月17日 秋の下村池(児島)の鳥たち
晩秋になると多くのため池で水を落とします。それを見て、はかったかのように鳥たちが集まり魚を追いかけます。先日も大きな魚をアオサギがくわえ、一生懸命にのどへ押し込んでいました。
毎年、干上がった池に上流の小さな池で育った魚が雨が降って流れてきます。鳥はアオサギ、ダイサギ、コサギ、鵜達が集まっています。
U・K
観察日時:2022年11月17日
2022年11月6日 稲わらの野焼き
11月6日、茶屋町地区で稲を収穫した後の田んぼで稲わらの野焼きが行われていました。
健康被害をもたらすといわれる微小粒子状物質「PM2.5」の濃度上昇の一因と言われる水田の野焼きが稲刈り後に町内各地で行われています。
岡山県などは稲わらを田んぼにすき込み土づくりに活用してほしいと呼びかけをしていますが、すき込みの際に散布する分解促進剤を入れる手間や費用が掛かることなどの理由で、野焼きが行われています。
稲刈り跡の田んぼではアオサギやコサギが昆虫やカエルを捕まえていました。
環境への配慮から野焼きはできるだけ抑制してほしいと思います。
S・K
観察日時:2022年11月6日
※稲わらの野焼きについては、すき込みによる有効利用への転換を、岡山県を中心に「晴れの国ブルースカイ事業」として推進しています。
2022年9月29日 ピンク色のショウリョウバッタ
9月28日、茶屋町でピンク色のショウリョウバッタを見つけました。町内で草刈り作業をしていたところ用水路に落ちたバッタを見つけました。良く見るとピンク色でした。
翌日、倉敷市立自然史博物館に届け、奥島雄一学芸員に手渡しました。体長約3cm触角を入れると5cmぐらいの大きさでした。ピンク色になる原因は「突然変異が考えられますが、よくわからないことが多い。出現確率は数パーセントだろう」と解説してくださいました。
S・K
観察日時:2022年9月29日
2022年8月5日 用水路に大量の藻が繁殖
夏本番を迎え、茶屋町の用水路に大量の藻(オオカナダモ、コカナダモなど)が繁殖しています。
茶屋町駅東側の用水路では、今年も5月頃から藻の繁殖が目立ち始め、中には盛り上がっている個所も見受けられ、近所の人などが道路などに引き上げています。しかし田植えの終わった7月以降、繁殖の勢いが増したように感じます。原因として考えられるのは、少雨により用水の水が流れにくくなっていること、藻の除去作業をすることが少ないこと、気温が上がり藻の繁殖に条件が良い事などではないでしょうか。
茶屋町支所では、業者に依頼して重機械での搬出、地域のグループによる回収などを実施していますが、すべての除去は難しい状況です。住民の引きあげた藻は支所の職員が回収しています。用水路の流れを維持し、おいしい米づくりを行うためにもきれいな環境にしたいものです。(取材日/8月5日)





S・K
観察日時:2022年8月5日
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