五流尊瀧院宝塔(ごりゅうそんりゅういんほうとう)

ページ番号1007611  更新日 2025年1月25

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写真:五流尊瀧院宝塔

種別
国指定・建造物
所在地
倉敷市林
所有・管理者
五流尊瀧院
指定年月日
昭和31年6月28日

この宝塔は,当時尊瀧院におられた桜井宮覚仁親王と冷泉宮頼仁親王が,隠岐でなくなった父君,後鳥羽上皇の一周忌供養のために仁治元年(1240)に建立したものと伝えられています。

総高約3.8m,花崗岩製の大宝塔で,方形の壇上積基壇上には格狭間のある基礎を置いています。塔身は円筒,首部・高欄は一石で作られており,高欄には天女が刻まれています。

軸部には正面に座像が刻まれていますが,印相は定かでなく,背面には梵字があったといわれています。笠の形式は通常ですが,軒口の造りや軒反りには,鎌倉時代の特色がよく示されています。また,軒端の四隅には風鐸等をかけるための小孔があいています。

石塔様式などから仁治ごろの造塔はほぼ確かであるとされ,見事な壇上積基壇の中央に立つ宝塔からは,堂々とした姿が伺えます。

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