天狗山古墳付天狗山西古墳(てんぐやまこふんつけたりてんぐやまにしこふん)
- 種別
-
市指定・史跡
- 所在地
- 倉敷市真備町下二万・川辺
- 所有・管理者
- 個人
- 指定年月日
- 平成17年12月5日
天狗山古墳は高梁川と小田川の合流点をのぞむ、標高約90mの南山の山頂に立地しています。戦前の乱掘によって竪穴式石室から変形獣形鏡、挂甲、胡禄金具などの多くの副葬品が出土し、現在、東京国立博物館の所蔵となっています。そのうち、筒籠手までが残る挂甲や金銅製胡禄金具だとされるものなどは古墳出土の類例が大変少ない貴重な資料です。
平成9年(1997)から平成11年(1999)にかけては、岡山大学が発掘調査を実施し、多くの成果があがりました。
天狗山古墳は5世紀の巨大古墳の世紀に総社平野の造山・作山古墳などを築いた勢力が衰退したころに築造された古墳であり、吉備における有力勢力の交代をうかがわせます。また、その後の下道氏台頭のきっかけとなったことも想像されます。そうした意味でこの古墳は古墳時代の吉備の首長の動向を探るために重要な意味を持つ貴重な古墳と考えられています。
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