勝負砂古墳(しょうぶざここふん)
- 種別
- 県指定・史跡
- 所在地
- 倉敷市真備町下二万
- 所有・管理者
- (個人)
- 指定年月日
- 平成21年2月20日
周溝をもつ帆立貝(ほたてがい)形の前方後円墳で、全長約43m、後円部の径は約33mを測ります。平成19年の岡山大学による発掘調査によって未盗掘の竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)が見つかりました。
粘土で入念に覆われた石室は、長さ3.59m、最大幅1.2m、高さ約0.7mの大きさをもっています。この石室は、墳丘の構築に先だって築かれるとともに、粘土をまじえながら側壁の角礫(かくれき)を積むという技法が用いられており、朝鮮半島南部との強い関連がうかがえます。
石室の中からは、青銅鏡1面や、短甲(たんこう)と呼ばれる鉄製のよろい・大刀・槍(やり)・鉄鏃(てつぞく)のほか、鈴杏葉(すずぎょうよう)と呼ばれる鈴のついた珍しい青銅製の馬具など、多くの副葬品が埋葬当時のままの状態で発見されました。これらの副葬品などから勝負砂古墳は5世紀末の築造と考えられています。
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