唐櫃(からびつ)
- 種別
-
県指定・工芸品
- 所在地
- 倉敷市林
- 所有・管理者
- (個人)
- 指定年月日
- 平成2年4月3日
この唐櫃は木造漆塗の,縦51.1cm×横38.9cm×高さ37.0cmの長方形の箱で長側面に面に2対,短側面に1対,計六本の足をもち,かぶせ蓋がついています。
箱身は各面ともに一枚板の表面を手斧で削り組み合わせ,その合わせ目には布貼りを施しています。そして,黒漆をかけた上に朱漆を塗り重ねて仕上げられており,現存する金具はいずれも重厚な作りで鍍金されていたものと考えられます。
長側面には黒漆の銘文が記されており永仁2年(1294)に舜慶が造ったことがわかります。熊野権現に奉納する公卿山伏のひとつ正寿院の後裔との伝を持つ家に保存されていたもので,保存状態も良好で,鎌倉時代の木工芸の基準となる作品です。
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