宇野津焼染付鉢(うのつやきそめつけはち)
- 種別
-
県指定・工芸品
- 所在地
- 倉敷市林
- 所有・管理者
- (個人)
- 指定年月日
- 昭和34年3月27日
この作品は、口径17.6cm、高さ9.3cmで、全体に白い釉薬を厚くかけた菓子鉢風の染付鉢です。鉢の内側には南画を染め付け、外側半分には船上酒席図を画き、残り半分には赤壁地での舟遊びに関する漢文が書かれています。
文の末尾には、「于時嘉永五子年九月中旬備前児島郡宇野津村而製之、梶田氏職人□□」の銘があり、嘉永5年(1852)に梶田某が製作の銘があり、嘉永5年(1852)に梶田某が製作したことがわかります。
宇野津焼は、江戸時代末、宇野津村(現倉敷市児島宇野津)の大庄屋梶田伝左衛門・藤左衛門親子らによって焼かれたものです。親子はともに画趣に富み、その豊かな趣味に育まれた焼物は次第に規模を広げ、藤左衛門の時代に産業化が図られ、現代にも往時の作品を伝世しています。彼の死後ほどなく、宇野津焼もその使命を終えてしまいます。
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