女男岩遺跡出土台付家形土器(みょうといわいせきしゅつどだいつきいえがたどき)
- 種別
- 県指定・考古資料
- 所在地
-
公益財団法人 倉敷考古館
- 所有・管理者
- 公益財団法人 倉敷考古館
- 指定年月日
- 平成29年3月7日
女男岩遺跡は、倉敷市庄地区にある低丘陵に所在する弥生時代後期の遺跡の一つです。この丘陵上には多くの古墳が所在することが知られていましたが、宅地造成に伴い昭和46年(1971)から翌年にかけて分布調査及び発掘調査が行われ、女男岩遺跡も発掘調査が行われました。
遺跡の西に派生する尾根上に位置し、土抗墓、溝状遺構などが検出されました。土抗墓は4基存在し、高まり中央に造られた1基から鉄器とともに人骨が確認されました。
この台付家形土器は、この土抗墓北側の溝状遺構から出土しました。円形の透かし孔と三本のたがを持つ台脚の上に寄棟の家を作り付け、全高49.5cm、台脚部高35.0cmあります。
本資料は、全体が復元できる稀有な台付家形土器であり、家形部分は建物の柱や屋根の構造も忠実に再現されており、弥生時代の建物構造を推察することができる貴重な資料です。さらに、弥生時代後期後半の墳墓遺跡からの出土遺物であり、古墳時代前夜における葬送儀礼のあり方を解明する上でも重要な資料です。
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