備中国倉敷安養寺裏山経塚出土品(びっちゅうのくにくらしきあんようじうらやまきょうづかしゅつどひん)
撮影:中村昭夫氏
- 種別
- 国指定・考古資料
- 所在地
- 倉敷市浅原
- 所有・管理者
- 安養寺
- 指定年月日
- 昭和31年6月28日
(昭和33年2月8日・昭和55年6月6日追加)
経塚は平安時代の末法思想の影響により、土中に経文を埋めて後世に遺すという善行で極楽往生しようという願いから設置されたものです。
安養寺裏山の経塚は昭和12年に発掘されたもので、経瓦、塔婆型法華経題箋、仏画の描かれた瓦、瓦質の宝塔が見つかっています。
経瓦は縦約26cm、横約21cmの素焼きの瓦です。208枚からなり、法華経と般若心経が刻まれています。また、同様の瓦に阿弥陀如来などの仏画を刻んだものが5点見つかっています。
塔婆型法華経題箋は頭部が四角錐、下部が柱状をした塔婆型の素焼き製品です。法華経の経題、品題が刻まれています。その長さは約28cm、幅は3cmです。
瓦質の宝塔は各部を別造りして重ねたもので、高さは45cmです。
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