特殊器台(とくしゅきだい)
- 種別
- 県指定・考古資料
- 所在地
- 倉敷市真備町箭田(倉敷市立真備図書館内)
- 所有・管理者
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倉敷市教育委員会
- 指定年月日
- 令和5年3月14日
特殊器台とは、装飾や丹塗り(にぬり)が施された、高さ1m前後の大形の筒型土器のことで、弥生時代の終わり頃に吉備地方で誕生したとされています。そして、特殊器台から発展・変遷した埴輪が、奈良県など近畿中心部の古墳に用いられ始め、やがて全国へと普及していきました。
この2個の特殊器台は、宅地造成に伴う西山遺跡の発掘調査で、昭和52(1977)年に出土したものです。特殊器台は、墳墓に立て並べるのが一般的ですが、西山遺跡では2個の特殊器台を組み合わせ、埋葬の棺として利用していました。
こうした出土状況の特殊性に加え、土中に埋められていたため保存状態が良く、全体の姿を眼にすることができる数少ない事例として、特に注目されます。
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