特殊器台(とくしゅきだい)

ページ番号1007724  更新日 2025年1月25日

印刷大きな文字で印刷

写真:特殊器台

種別
県指定・考古資料
所在地
倉敷市真備町箭田(倉敷市立真備図書館内)
所有・管理者

倉敷市教育委員会

指定年月日
令和5年3月14日

特殊器台とは、装飾や丹塗り(にぬり)が施された、高さ1m前後の大形の筒型土器のことで、弥生時代の終わり頃に吉備地方で誕生したとされています。そして、特殊器台から発展・変遷した埴輪が、奈良県など近畿中心部の古墳に用いられ始め、やがて全国へと普及していきました。

この2個の特殊器台は、宅地造成に伴う西山遺跡の発掘調査で、昭和52(1977)年に出土したものです。特殊器台は、墳墓に立て並べるのが一般的ですが、西山遺跡では2個の特殊器台を組み合わせ、埋葬の棺として利用していました。

こうした出土状況の特殊性に加え、土中に埋められていたため保存状態が良く、全体の姿を眼にすることができる数少ない事例として、特に注目されます。

このページに関するお問い合わせ

倉敷市教育委員会 生涯学習部 文化財保護課
〒710-8565 倉敷市西中新田640番地
電話番号:086-426-3851 ファクス番号:086-421-6018
倉敷市教育委員会 生涯学習部 文化財保護課へのお問い合わせ