木造天部立像 一(もくぞうてんぶりゅうぞう いち)
- 種別
- 市指定・彫刻
- 所在地
- 倉敷市連島町矢柄
- 所有・管理者
- 寶島寺
- 指定年月日
- 平成28年10月17日
平安時代(10世紀中頃)の作品で,ヒノキ材一木造の豊かな量感と闊達な彫技が見事に示されています。昭和60年12月に実施された岡山県教育委員会・宝島寺歴史資料調査で,宝島寺大師堂で発見されました。昭和52年に大師堂に移されたとされていますが,これ以前の来歴は不明です。
正面から観ると頭と体の均整がとれており,側面は腹部と腰部に深い奥行があり,特に腰部の量感が強調されている印象があります。眼をカッと見開き,牙をむいた忿怒(ふんぬ)の相の面部は損傷していますが,巧みな彫技が施され,これは体部の衣装においても認められます。
現在は,岡山県立博物館に寄託されています。
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