「雪ふるひとりひとりゆく 山頭火」 1988(昭和63)年
池田 遙邨「雪ふるひとりひとりゆく 山頭火」
1988(昭和63)年
65.0×91.0cm/紙本着色
作品解説
うつむき加減に一人一人道行く人々に、ふわりと牡丹雪が降りかかります。「山頭火シリーズ」の1点であるこの作品には、古い街並みが描かれています。この街並みは昭和初期に遙邨が東海道を徒歩旅行した際に写生した、藤川宿(愛知県岡崎市)の風景です。自由に旅をして山頭火の句の世界を描きたいが、老齢のためそれも叶わない、と述懐していた遙邨。自然の中を歩いて旅した若き日を思い出しながら、山頭火の心に近づこうとしていたのかもしれません。
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