やたおおつかこふん
箭田大塚古墳
種別: |
国指定・史跡 |
所在地: |
倉敷市真備町箭田 |
所有・管理者: |
倉敷市 |
指定年月日: |
昭和4年12月17日
(平成4年12月18日追加) |
箭田大塚古墳は長大な横穴式石室を有することで知られており,岡山市・牟佐大塚古墳、総社市・こうもり塚古墳とともに,岡山県三大巨石墳の一つに数えられています。石室全長は19.1mを測り,棺を納める玄室の長さは8.4m、高さ3.8m,幅3.0mで,天井は4枚,奥壁は1枚の巨石でそれぞれ構築されています。埋葬施設としては,奥壁と西壁を利用して3基の組合せ式石棺がつくられています。
明治34年に行われた現地調査では,単鳳環頭大刀柄頭(市指定重要文化財)などの武器をはじめ,馬具や玉類等の副葬品も多数発見されました。また,昭和58年の範囲確認調査で検出された周溝により,古墳は直径約50m(周溝含む)の円墳で,西側に長さ5m程度の張り出しを持つことがわかりました。この時出土した須恵器等の遺物から,古墳は6世紀後半頃に築造され,7世紀初頭まで追葬が行われたと思われます。
【現地周辺の地図】