児島虎次郎(1881~1929)は高梁市成羽町出身で、大原美術館の西洋絵画コレクションの基礎を築いたことで知られています。自身も幼い頃から画才を発揮し、大原家の援助を受けながら東京美術学校を卒業後、ヨーロッパに渡って印象主義の絵画を学び、数多くの作品を制作しました。
生前、虎次郎は自作を売ることはありませんでした。残された作品は、大原美術館や出身地の高梁市成羽美術館に収蔵され、さらに大原家から旧倉敷市内の学校や幼稚園に寄付されました。
このたびの展覧会では、こうした倉敷市内の幼稚園、小学校・中学校が所蔵する作品や倉敷市立美術館の所蔵品のほか、インドやエジプトなどの風景を描いた画帖など25点の作品を紹介するとともに、虎次郎がヨーロッパから持ち帰った石膏像も展示します。
こうした学校園の作品が一堂に集まるまたとない機会である本展の開催により、子どもたちが郷土の偉人である児島虎次郎の作品に親しむとともに、倉敷における虎次郎の業績について改めて皆様の理解が深まる機会となれば幸いです。
同時開催の「海を渡った作家たち」では、倉敷市立美術館のコレクションから原撫松、坂田一男、満谷国四郎ら、ヨーロッパやアメリカに渡って活動した作家の作品を展示します。
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●担当学芸員によるギャラリートーク
終了しました。
2月13日(土)、3月6日(日)
14時~