出前講座の中で、希望される場合には次の研修を行うことができます。出前講座のお申し込みの際にご相談ください。
避難所運営ゲーム(HUG)
避難所HUG(ハグ)は、H(hinanzyo避難所)、U(unei運営)、G(gameゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味です。避難所運営を皆で考えるためのひとつのアプローチとして開発されました。
避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また、避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。
プレイヤーは、このゲームを通して災害時要援護者への配慮をしながら部屋割りを考え、また炊き出し場や仮設トイレの配置などの生活空間の確保、視察や取材対応といった出来事に対して、思いのままに意見を出し合ったり、話し合ったりしながらゲーム感覚で避難所の運営を学ぶことができます。
避難行動訓練(EVAG)
避難行動訓練EVAG(イーバッグ)は、ロールプレイにより避難行動のシュミレーションを体験する、カードゲーム形式の防災教材です。災害時の避難行動を擬似体験することで、住民目線で地域の課題や様々な気づきが得られます。
参加者は属性カードの人になりきって「この人ならその時どんな行動をとるか」を考えていきます。時間経過とともに高まる災害リスクを感じながら、どのタイミング、どの避難経路で避難するかを考えましょう。また、地域に住む多様な人々の体験を共有するとともに避難行動の課題を話し合い、解決策を考えることができます。
クロスロード
クロスロードは、阪神・淡路大震災で災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに作成された、カードゲーム形式の防災教材です。問題カードには、「3000人いる避難所で、2000食を確保した。この食糧を配るか配らないか」など、どちらを選んでも何らかの犠牲を払わなければならないようなジレンマが多数あります。
プレイヤーは、自分なりの理由を考え、「Yes」か「No」か一つだけを選び、自分の前にカードを置いて合図で一斉にオープンし、問題について皆で話し合います。その人が「Yes」または「No」を選んだ理由を聞くことで、多くの価値観や観点に出会うことができます。