地区防災計画は、災害対策基本法第42条第3項に基づく、地区居住者等が地域コミュニティの共助力向上のために自発的に行う防災活動に関する計画です。
大規模な災害が発生した場合、過去の災害の例を見ても、災害の規模に対して行政の対応が十分に行き届くとは限らず、公助には限界があります。地区防災計画は、行政による公助の限界を理解した上で、自分たちが居住(勤務)している地区の特性を把握するとともに地域の課題を洗い出し、取り組み可能な対策を検討しながら平常時・災害時の活動として何をしていくべきなのかを一つの計画として形にするものです。
地区防災計画は、あくまでも自発的な防災活動に関する計画であり、防災に関するさまざまな取り組みを通じて、地域の防災意識が全体として高まり、地区居住者等が「わが町を自分たちで守っていく」という防災意識のもと、実際に継続できる計画として作成することが大切です。
倉敷市としては、災害時の地域における被害を軽減させるため、普及啓発や訓練、避難行動計画作成支援等の事業を通じて、自助、共助、つまり地域防災力の向上を支援し、地域の防災意識を高め、継続できる地区防災計画の作成につなげていきたいと考えます。