平賀石泉(1882~1959)は、本名を正雄と言い、児島郡藤戸町天城(現倉敷市)で生まれました。1929年に粒江小学校の校長を退職するまで市内の小学校で教鞭を執ったのち、藤戸町の収入役となりますが、2年足らずで退職、その後木彫ひとすじに専心しました。
石泉の木彫は、大きく鎌倉彫と偏刀彫のふたつに分けられます。遺作は茶盆や茶合が多く、図柄としては身の回りの菜果や虫魚がよく彫られています。特に偏刀彫は、書いたまま、描いたままを、丸ノミの角を使って彫っていく石泉がもっとも得意としていた技法でした。
このたびの展覧会では、いままで余り注目されることがなかった平賀石泉の業績を紹介するとともに、同時代の工芸作家たちや石泉に私淑した林鶴山らの作品をあわせて展示することにより、昭和の前半期に活躍した偏刀彫の名手・平賀石泉を偲びます。
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●記念講演会 逸見東洋とその流れ
終了しました。
日時:4月21日(土)13時30分~15時
講師:臼井洋輔氏(吉備国際大学教授)
会場:美術館3階 講堂
入場無料
※終了しました
●担当学芸員による列品解説会
日時:4月28日(土)14時~(約40分)
会場:美術館2階 第2展示室内
※終了しました