現在、「倉敷美観地区」として古い街並みが整備されて多くの人々が訪れる倉敷市中心部の倉敷川周辺は、江戸時代には幕府直轄地の天領として、また綿やいぐさ生産品を取引する経済の中心地としてにぎわいました。近代以降も、大原家が中心となって紡績業が盛んとなる一方、大原美術館の設立や民芸運動など文化活動が発展しました。
展覧会では、倉敷市出身の日本画家・衣笠豪谷、三船綱手、洋画家の河原修平、三橋健、寺松国太郎らのほか大原美術館の西洋絵画コレクションの蒐集に尽力した児島虎次郎、陶芸では民芸運動ともゆかりの深い酒津焼の岡本蕭一ら、木工芸では人間国宝となった大野昭和斎らの作品を紹介します。また、本年は写真家・中村昭夫の没後10年にあたることから、1969年出版の写真集『倉敷』をはじめ美しい倉敷の街並みなど、地域の文化や人々の暮らしを写し取った中村の作品を特集展示します。
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●担当学芸員によるギャラリートーク
終了しました。
日時:11月10日(土)・12月2日(日) いずれも14時~(40分間程度)
場所:美術館2階 展覧会場内
※当日の観覧券が必要です。