亀山家文書1-2 足利直義下文

ページ番号1002964  更新日 2025年1月31日

印刷大きな文字で印刷

標題
足利直義下文
資料番号
1-2
作成年月日
康永3年(1344)10月9日
解説
足利尊氏の弟で、兄が開いた室町幕府の政権担当者として大きな権力をふるった直義の文書。「左兵衛督」(さひょうえのかみ)は直義の官職名。この頃、中嶋家の惣領(本家)が隆家の代まで引き継いできた美作国高野郷(岡山県津山市草加部・野村・高野本郷・押入・高野山西付近)の地頭職を、隆家の子息中嶋幸家が継承することになった。そこで、直義は中嶋隆家が幸家に地頭職を譲ることを約束した元徳二年(1330)の「譲状」を根拠に、幸家が高野郷地頭職を受け継ぐことを承認したのである。この文書によって、中嶋氏が美作国高野郷を本領とする鎌倉時代以来の武家であったことがわかる。

文書全体

写真:足利直義下文

翻刻

下 中嶋次郎左衛門尉幸家
可令早領知美作国高野郷惣領
地頭職事
右、任父隆家法師(法名隆阿)去元徳二年四月十
二日譲状、領掌不可有相違之状如件
康永三年十月九日
左兵衛督源朝臣(花押)

花押

写真:足利直義花押

このページに関するお問い合わせ

倉敷市 総務局 総務部 総務課 歴史資料整備室
〒710-1398 倉敷市真備町箭田1141番地1
電話番号:086-698-8151 ファクス番号:086-697-5155
倉敷市 総務局 総務部 総務課 歴史資料整備室へのお問い合わせ