亀山家文書1-1 足利尊氏感状

ページ番号1002963  更新日 2025年1月31日

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標題
足利尊氏感状
資料番号
1-1
作成年月日
建武3年(1336)7月15日
解説
足利尊氏が、自らに従って軍功を立てた中嶋幸家(通称:左衛門次郎)の忠節をたたえ、後日恩賞を与えることを約束したもの。後醍醐天皇方の軍勢と京都・摂津近辺で戦って敗北し九州へ逃れていた尊氏は、この年再起して上京作戦に着手する。尊氏・直義兄弟の率いる足利軍は 備中国福山城(岡山県総社市)で新田義貞軍を、摂津国湊川(兵庫県神戸市)で楠木正成を破り、無事入京を果たした。合戦終結後に出されたこの感状によって、中嶋幸家が尊氏の上洛戦に協力していたことが窺える。この資料とほぼ同文の感状が、播磨国の安積盛氏らにも与えられたことが知られており、一連の戦いに山陽道沿線の武士が多く馳せ参じ、尊氏の復活に寄与したものと考えられる。なお、この感状の花押は青墨で書かれている。

文書全体

写真:足利尊氏感状

翻刻

(袖判)
中嶋左衛門次郎幸家軍忠神妙、可有恩賞之状如件
建武三年七月十五日

花押

写真:足利尊氏花押

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