くまのじんじゃほんでん(だいにでん)
熊野神社本殿(第二殿)
種別: |
国指定・建造物 |
所在地: |
倉敷市林 |
所有・管理者: |
熊野神社 |
指定年月日: |
大正10年4月30日 |
熊野神社は,古くは熊野十二社権現と呼ばれ,社伝によると,大宝元年(701) に紀伊の熊野より勧請し,その後,応仁元年(1467)に兵火によって全焼したと伝えられています。
明応元年(1492)に再建されましたが,本殿のなかでは最も古く,6棟からなる本殿のうちほぼ中央に位置しており,第二殿と呼ばれています。
その後明治になって,神仏分離令によって「熊野神社」として祀られるようになりました。
建築様式は,正面1間,奥行2間の隅木入春日造で,正面に1間の向拝が取りつき,屋根は檜皮葺で,棟に千木と堅魚木をのせています。また,全体に彩色が施されており,柱・垂木・虹梁・破風などを丹塗りとし,木口に黄土を塗り,板壁や裏板はゴフン胡粉で白塗りされています。
比較的小さな本殿ですが,室町時代中期の建築様式をよく示しており,破風部分の曲面と二重に仕組まれた垂木配列や正面の吹寄格子が美しく調和しています。
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