えんつうじほんどう
円通寺本堂
種別: |
市指定・建造物 |
所在地: |
倉敷市玉島柏島 |
所有・管理者: |
円通寺 |
指定年月日: |
令和3年2月16日 |
円通寺は天平時代の僧行基の開創と伝えられ,これを元禄年間(17世紀末)に良高和尚が再興した曹洞宗の寺院です。また,江戸時代後期の僧侶で歌人・書家でもある良寛が,十数年間厳しい修行を積んだ寺としても有名です。
境内のほぼ中央に建つ本堂は,江戸時代中期(18世紀中頃)の建物で,本堂としては市内で最大級の規模を誇ります。内部は,禅宗方丈の基本形である六間取り(広縁付)の平面形を良く残しており,また,本瓦葺きの瓦棟を乗せた茅葺き寄棟屋根の外観は,県指定名勝「円通寺公園」の中にあって周辺の自然景観と見事に調和しています。
江戸時代中期に建てられた寺院本堂の多くが後世の改築等により変化する中,建築当初の姿を良好な状態で保っている数少ない例であり,建築史的にも価値が高い建造物です。
【現地周辺の地図】