色は、美術作品にとって重要な要素です。このたびの展覧会では色ごとに当館のコレクションを紹介することで、いつもと少し違う作品の楽しみ方をご提案します。
赤は情熱、青は冷静、緑は調和など、色に対して私たちは、様々なイメージを抱きます。また、色から受ける温感や音感、他の色との組み合わせ方も、作品の見方に影響を与えます。
例えば「赤」のコーナー、岡本唐貴の「海と女」と寺松国太郎の「サロメ」のように、作品を比べることで同じ赤でも様々な色合いがあり、色のイメージも異なることに改めて気づきます。
「青」のコーナー、髙原洋一の「気圏」連作は見る者を包み込むかのような大型の版画作品で、他の色との複数の組み合わせによる青の見え方の変化が、ダイナミックに体感できるでしょう。
ひとつの色に焦点を絞って作品を見ることで、かえって作品の見方が広がっていく。ちょっとした驚きと共に、コレクションを楽しんでいただければ幸いです。
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●担当学芸員によるギャラリー・トーク
終了しました。
4月19日(日)、5月17日(日)
14時30分~