このたびの展示では、令和5年度新収蔵作品を中心に、風景をテーマにコレクションを紹介します。
風景には自然の景色だけではなく、建物や人間そのものも含んだ、人為的な環境も含まれています。また、語義的には「その場の情景」を意味することから、見る人の感情も反映されてきます。風景は変わらない静的なものというより、それを眺める私たちと共に変貌する、動的なものであると言えるでしょう。
本展では中国の理想化した風景や日本国内の実景を描いた水墨画、鮮やかな色彩の瀬戸内風景の洋画、倉敷市水島の変わりゆく風景の写真など、様々な風景をご覧いただきます。
また、風景をモチーフにしていませんが、現代のインスタレーション作品は、私たちの目の前の風景を変貌させ、新しい風景を作りだしています。
変貌する風景と共に変わりゆく人と世界に、私たちは何を感じるのか。ぜひ展覧会に足をお運びいただき、じっくりとご観覧ください。
日時:1月19日(日)、2月22日(土)
いずれも14時から30分程度(申込不要、要当日観覧券)