東郷青児(1897-1978)は、長くフランスに留学し、戦後は柔らかな曲線と色調、デフォルメされた形態の夢見るようなモダンな女性像で一世を風靡しました。また倉敷市に生まれた斎藤真一(1922-1994)は、北陸地方を旅して取材した盲目の女性旅芸人である瞽女(ごぜ)を、哀感に満ちた独特の女性像として描き人気を博しました。
この度の展覧会は、令和3年に倉敷市と損保ジャパンが、『地方創生に係る包括連携協定』を締結したことを記念して開催するもので、SOMPO美術館のご協力により、同館収蔵の東郷青児の初期の滞欧作から晩年までの油彩画約60点、素描約20点を展示します。あわせて倉敷市立美術館が収蔵する斎藤真一が瞽女を描いた作品等をご覧いただきます。稀代の洋画家二人が描いたそれぞれの女性像の魅力をお楽しみ下さい。
●担当学芸員によるギャラリートーク
日時:11月6日(日)、12月4日(日) 14時~(40分間程度)
場所:美術館2階 第2展示室
※当日の観覧券が必要です。