2012/03/14 中村 昭夫「《西國の秘佛》より薬師如来坐像面相 余慶寺(瀬戸内市)」 中村 昭夫「《西國の秘佛》より「薬師如来坐像面相」余慶寺(瀬戸内市)」 1984(昭和59)年84.0×59.0cm/写真■作品解説中村昭夫は郷土愛に溢れた代表作となる写真集を数々出版しています。『西國の秘佛』89点も「山陽、山陰の6県下の山里にひっそりと息づく、秘められた仏像の美を見据えて」みたいとの思いから生まれたものです。瀬戸内市邑久町にある余慶寺は、報恩大師が備前四十八ヵ寺のひとつとして開山したといわれています。本尊の薬師如来坐像は、像高182cm、一木から彫成された岡山県屈指の平安時代前期の仏像です。中村が撮影した本像は、森厳で重量感溢れるこの像の圧倒的な迫力を余すところなく伝えています。 in 7:写真