2012/03/09

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三橋 健「いかりつくり」

1938(昭和13)年
130.0×193.0cm/油彩・キャンバス

作品解説

独立美術協会第8回展に出品された本作は、錨を打つ人体の表現など力強い躍動感に満ちた初期の代表作です。具象的な表現にもかかわらず、夢の中の世界を描いたような作品でシュルレアリスムの影響を感じさせます。戦後、三橋健は坂田一男と親交を結び抽象的な作品も描きましたが、国画会会員となった1955年以降は、鬼と女、ナワ蛇と巫女などの民俗学的な連作に意欲的に取り組みました。

in 2:洋画