2012/03/08

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中村 一郎「エジンバラ・冬」

1975(昭和50)年
162.1×162.1cm

作品解説

中村一郎は1967年から翌年にかけて渡欧し14カ国を歴訪、1973年から翌年にかけても欧米を訪れています。第34回創元会展に出品された本作は、この旅行の成果のひとつです。重厚なマチエールでスコットランド東岸の古都エジンバラの凍てつく冬の夜の情景が的確に表現されています。正方形の画面を冬の夜空とぽつぽつとあかりがともるエジンバラの町を上下2分して、さらに下4分の1の部分に倉庫の屋根を描く構図も成功しています。

in 2:洋画