自然を愛した日本画家・池田遙邨は「旅をして本当に見たときの感動を絵にしたい」と、日本各地を精力的に写生してまわりました。晩年には旅に出る機会も少なくなりましたが、これが制作に際しての終生変わらぬ思いでした。しかし、完成した作品で描いた場所がわかるものは多くありません。何枚もの写生から得た自然の力強さや、自分の心の中で育んだイメージを作品としたのでしょう。
このたびの展覧会では、当館のコレクションで初期の作品から晩年の山頭火シリーズまで、遙邨の風景へのまなざしの移り変わりをたどります。あわせて旅先での写生帖やスケッチなども展示して、遙邨の制作の過程もご紹介します。季節感にあふれ、おおらかな作風の中にも小さな生き物や花々にもこまやかな視線をむけた、遙邨の風景画をお楽しみください。
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●担当学芸員によるギャラリートーク
終了しました。
日時:3月24日(土)、4月15日(日)、4月28日(土) 14時~(約30分間)
場所:美術館2階 第2展示室
※当日の観覧券が必要です