もくぞうしし(こうはちまんぐう)
木造獅子(鴻八幡宮)
種別: |
県指定・彫刻 |
所在地: |
倉敷市児島下の町 |
所有・管理者: |
鴻八幡宮 |
指定年月日: |
令和5年3月14日 |
この狛犬は「あ」の呼吸で口を大きく開けた阿形と,「うん」の呼吸で口を閉じた吽形の2躯で,児島下の町鴻八幡宮に所蔵されています。
像高は阿形像59.4cm,吽形像57.8cm,鬣の先を前者は巻毛に後者は直毛とし, 双方ともに雄で蹲居の姿勢をとっています。また,寄木造のこの狛犬は, 単純な木寄法が多い木造狛犬のなかで,意外に多くの材を細かく寄せて造られています。
表面には胡粉をかけて漆塗りとし,さらに金箔が施されています。 製作年代については, 吽形像裏板に墨書があり,建武3年(1336)に慶尊によって造られたことがわかります。
慶尊の作は総社市の善福寺にもあり,備中地方で活躍した地元仏師の一人と思われます。
【現地周辺の地図】