もくぞうぶっとう
木造仏頭
撮影:中村昭夫氏
種別: |
県指定・彫刻 |
所在地: |
倉敷市連島町矢柄 |
所有・管理者: |
宝島寺 |
指定年月日: |
昭和35年8月23日 |
連島町矢柄の宝島寺にのこされたこの仏像の頭部は,現在高さ34cm分だけとなっています。菩薩形の髪型をしていることから,大日如来であったろうと思われます。
檜材を用いた寄せ木造りで,耳の後で前後に矧ぎつけています。漆箔を施して彩色していたらしく,顔料の痕跡が髪と唇の一部に残っています。頭の部分しか残っていないながらも髪際・眉・眼・鼻・唇とどれも丁寧に造られたその顔立ちはきわめて秀麗で,本来の偉容を推し量ることは難しくありません。
13世紀代に造られた,鎌倉時代の優れた作品です。
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