もくぞうやくしにょらいざぞう
木造薬師如来坐像
種別: |
市指定・彫刻 |
所在地: |
倉敷市真備町市場 |
所有・管理者: |
正蓮寺 |
指定年月日: |
平成29年11月14日 |
頭体を一本から調成した一木造の木造です。頭部は無垢のままとし,体部は丹念に内刳りを施し,首後の襟元から腰下地付にかけて,約7センチ幅の板を背板のように割り剥ぎよせています。
衣皺は、浅い堀り口で,柔らかく変化があり,右肩と両膝にかかる衣の同心円的な皺文の表現は特徴的です。顔容はおおむね当初の表情をよく残していて,額から鼻先まで直線を描く横顔や,顎下の奥行,耳輪の厚さや頬の張りには平安時代中後期の特徴をよく残しています。
【現地周辺の地図】