地震発生時の行動マニュアル
屋内編(そのとき、自宅にいたら)
1.家具から離れる
重量のある家具が倒れてきます。すぐ、家具から離れましょう。
2.テーブルの下にもぐり込む
すばやくもぐり込んだら、脚をしっかりつかみます。(余裕がないときは、手近なフトンや座布団などで頭を保護しましょう)
3.風呂場にいたら
風呂のふたや桶で体を守りましょう。飛び散るガラスに注意しましょう
4.台所にいたら
手が届くなら、すかさずコンロの火を止めます。余裕がなければ無理をせず、まず体を保護しましょう。
屋外編(そのとき、外出していたら)
1.住宅街
- ブロック塀や石塀、電線、建物の周囲からすぐ離れましょう。
- ガラスや瓦の落下に注意して広場や公園へ避難しましょう。
2.商店街・ビル街
- 頭をカバンなどで保護して近くの空き地へ避難しましょう。
- 間口の広い木造の建物、ビルの壁際、自動販売機にはできるだけ近づかないようにしましょう。
3.電車や地下鉄の車内
- 吊り革や手すりにしっかりつかまりましょう。
- 勝手に非常コックを開けて、車外に出たり、窓から飛び出さないようにしましょう。
- 乗務員の指示に従って落ちついて行動しましょう。
4.海岸・がけ付近
- すみやかに安全な場所へ避難しましょう。
- 海岸は高台にすぐ避難して、津波情報に注意しましょう。
5.車を運転中
- 道路の左側に寄せ、エンジンを切りましょう。揺れがおさまったら、カーラジオで地震情報に注意しましょう。
- 車を降りるときは、キーは必ず付けたまま、ドアロックもしないようにしましょう。
地震から身を守るための10か条
1 |
まず身の安全を
なによりも大切なのは命。地震が起きたら、まず第一に身の安全を確保しましょう。 |
6 |
狭い路地やブロック塀には近づかない
屋外にいたら公園などに避難し落下物や塀などが倒壊する危のある区域には近寄らないようにしましょう。 |
2 |
すばやく火の始末
普段からの習慣づけが大切。火元付近に燃えやすいものは置かないようにしましょう。 |
7 |
山崩れ、がけ崩れ、津波に注意
二次災害防止のため、居住地の自然環境をよく把握しておきましょう。 |
3 |
戸を開けて出口を確保
とくに中高層住宅などでは重要です。逃げ口を失ったら避難できません。 |
8 |
最小限の荷物、避難は徒歩で
避難先までの経路は、複数考えておきましょう。自主防災組織などの指示で集団で行動しましょう。 |
4 |
火が出たらすぐ消火
天井に燃え移る前の状態ならば、あわてずに初期消火に努めましょう。消火用具の備えは忘れないようにしましょう。 |
9 |
協力し合って応急救護
病院の受入れ人数にも限りがあります。地域ぐるみで応急救護の体制づくりをしましょう。 |
5 |
外へ逃げるときは、あわてずに
逃げるときは瓦やガラス・看板などの落下に注意して、落ちついた行動をとりましょう。 |
10 |
正しい情報を聞く
ラジオや市町村、自主防災組織などからの正しい情報をつかみ的確な行動をとりましょう。 |
災害による被害を最小限にくい止める準備と心構え
いざというときのために、日頃から家族や近所で話し合ったり、安全点検や非常袋の準備をしておきましょう。
家のなかの安全点検
1.タンス・本棚
- L型金具や突っ張り式の固定具で固定しましょう。
- 上下2段に分かれているものは、接続部を固定しましょう。
2.食器棚
- 棚の上に柔らかい布を敷いたり、桟を付けましょう。
- 開き戸にはストッパーを付け、扉のガラスには、飛散防止フィルムを貼りましょう。
3.照明器具
- 吊り紐は短く調節し、ヒートンと鎖で天井に固定しましょう。
4.冷蔵庫
- 2ドア冷蔵庫は、上下扉の間に針金またはナイロンロープを2重にして、ヒートンで柱につなぎましょう。
※ヒートン:壁などにねじこんで物を吊り下げるために用いる金具の一種
5.その他
- テレビは高いところに置かないようにしましょう。
- 本棚や戸棚の収納物は、軽いものを上に、重いものを下に置きましょう。
- 棚やタンスの上に重いものを置かないようにしましょう。
家の周りの安全点検
1.ベランダ
植木鉢などの整理整頓をしましょう。落ちる危険がある桟の上には何も置かない。
2.ブロック塀・門柱
ブロック塀にも基準があり、基準を満たしていないものは大変危険です。専門家による強度の確認を受け、必要に応じて撤去するか補強しましょう。ひび割れや鉄筋のさびの修理や門柱の補強をしましょう。
3.屋根
不安定な屋根のアンテナや、屋根瓦は補強しておきましょう。
4.窓ガラス
できれば網入りガラスにしましょう。普通の窓ならガラス散乱を防ぐ飛散防止フィルムを貼りましょう。
5.プロパンガス
ボンベをしっかり鎖で固定しておきましょう。