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大原 呑舟(おおはら どんしゅう)
生年不詳-1857(安政4)
日本画家。現在の徳島県に生まれる。名は鯤、別号に鯤崘・崑崙等。京都に出て大原呑響の養子となる。呉春の門人柴田義董(現在の岡山県瀬戸内市出身)に画法を学び、四条派、狩野派、南画を統合した独自の画技を展開。父を継いで大原派を確立する。山水・人物をよくした。綾小路の借家で小野雲鵬(現在の倉敷市出身)と同居し修行に励んだ縁で、しばしば岡山県を訪れ、多くの作品を残している。また安政の御所造営の際には、小御所の杉戸画を任されるなど活躍した。山水から花鳥、動物、人物まで幅広く描き特に山水の緻密な描写、迫力感は圧倒的に当時の他の画家とは一線を画していたとされている。