寺田　武弘（てらだ　たけひろ）

1933（昭和8）－

彫刻家。大分県日田市に生まれる。朝鮮で育ち、戦後、岡山県久米南町に移る。佐藤一章の指導を受けて東光会展に出品。1960年代より木彫を始める。1963年、岡山青年美術家集団結成に参加。汎瀬戸内現代美術展を企画、開催する。1970年、ジャパンアートフェスティバル（グッゲンハイム美術館）で優秀賞受賞。時間の経過を示唆する、木屑を合わせた木彫で注目を集める。1971年の現代日本美術展（東京都美術館）の後、岡山産の万成石を用いた石彫に転じ、大規模な環境造形作品を手がける。1986年、宇部市野外彫刻美術館賞受賞。1992年、長野市野外彫刻賞受賞。1994年、神戸須磨離宮公園現代彫刻展で土方定一賞受賞。