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松本 陽子(まつもと ようこ)
1936(昭和11)-
洋画家。東京都に生まれる。1960年、東京芸術大学油画科を卒業。この年、第10回モダンアート協会展で大賞を受賞。1963年のホテル・オークラを皮切りにホテル・ニューオータニ、ホテル・サンルート川崎などの壁画を制作する。1966年、現代美術の動向展(京都国立近代美術館)に出品。1967年、アメリカに渡る。翌年、帰国。1987年、絵画1977-1987展(国立国際美術館)に出品。1994年、戦後日本の前衛美術展(横浜美術館)に出品。2009年、光 松本陽子/野口里佳展(新国立美術館)に出品。アメリカでアクリル絵の具と出会い、ピンクを基調に、グレーや、紫、茶色などを用い、いったんキャンヴァスに塗った絵の具を布でふき取るという独自の技法で制作を始める。透明感と画面の枠を越えて拡張するような広がり、ドラマティックな感覚に満ちた画面を創り出している。