絹本着色仏涅槃図(けんぽんちゃくぶつねはんず)(受法寺(じゅほうじ))
- 種別
- 市指定・絵画
- 所在地
- 倉敷市山地
- 所有・管理者
- 受法寺
- 指定年月日
- 令和5年1月25日
仏涅槃図は臨終の釈迦を囲んで、仏弟子など多くの人びとや動物たちが嘆き悲しんでいる情景を描いたものです。
釈迦が右手枕をして寝台に横たわり、寝台の周りに菩薩、天部などの仏や仏弟子、動物たちなどが描かれ、釈迦の母親である摩耶夫人が画面左上から飛来しています。本作品は中国宋代の絵画の影響を受けて室町時代に制作されたと考えられ、人物や自然の表現には伸びやかで親しみやすい時代の嗜好がよく反映されています。
また、裏面には過去の修理の年代や施主が記された墨書が貼り付けられ、日差山山中にあった寺坊の名も列記されており、中世に天台宗の拠点として栄えた日差山一帯の様子を垣間見ることができます。
市内に残る中世後期の優品であり、当時の墨書も残る貴重な資料です。
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