絹本着色仏涅槃図(けんぽんちゃくぶつねはんず)(藤戸寺(ふじとじ))
- 種別
- 市指定・絵画
- 所在地
- 倉敷市藤戸町藤戸
- 所有・管理者
- 藤戸寺
- 指定年月日
- 令和5年1月25日
仏涅槃図は臨終の釈迦を囲んで、仏弟子など多くの人びとや動物たちが嘆き悲しんでいる情景を描いたものです。『備前藤戸寺誌』には安永8年(1779)に普賢院から藤戸寺が譲り受けたことが記されています。
釈迦が右手枕をして寝台に横たわり、寝台の周りに菩薩、天部などの仏や仏弟子、動物たちなどが描かれ、釈迦の母親である摩耶夫人が画面左上から飛来しています。本作品は中国宋代の絵画の影響を受けながらも古様を取り入れた折衷様式の涅槃図であり、室町時代の作と考えられます。
近世の涅槃図には見られない生き生きとした描線で描かれており、市内屈指の涅槃図の一つと考えられるものです。
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