関根正二(せきねしょうじ)「信仰の悲しみ(しんこうのかなしみ)」

ページ番号1007645  更新日 2025年1月25日

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写真:関根正二

種別

国指定・絵画

所在地
倉敷市中央
所有・管理者
財団法人大原美術館
指定年月日
平成15年5月29日

大正7年(1918)作
油彩・カンヴァス
73.0×100.0cm

福島県出身の関根正二(1899~1919)は、独学で絵画を学び、大正期の日本絵画界を代表する画家と評されています。

14歳の時に無銭旅行で知り合った河野通勢からペン画やルネサンス大家の画集を見せてもらったり、大正14年第2回二科展で特別陳列された安井曾太郎の滞欧作品を見たりしたことが、関根の作風に大きく影響しています。

彼の代表作である「信仰の悲しみ」は大正7年第5回二科展に出品され、樗牛(ちょぎゅう)賞(※)を受けました。原色を用いた不思議な幻想、非現実的な雰囲気で一躍注目を浴びました。本品を描いていた頃の関根は極度の神経衰弱に陥っていたものの、関根の目には様々な暗示や幻影がはっきり見えていました。日比谷公園で数人の女性が行列になって歩く姿に、眩い光に包まれている状態を見出したことから描かれた幻想的な作品です。
関根はその後も創作活動を続けますが、惜しくも20歳の若さという短い生涯を終えています。

※樗牛賞=二科展の新人賞

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