資料1 「〔嘉永三年水難絵図〕」(倉敷市所蔵亀山家文書58)
画像をクリックすると別ウィンドウで
高精細画像を御覧いただけます。
解説
西は堤防が決壊した東高梁川から,東は妹尾川まで,東西約10キロメートル,南は吉岡川・倉敷川から,北は五日市・中帯江・早島の丘陵地まで南北約5キロメートルの範囲の浸水の状況を描いた絵図です。安江・四十瀬村の破堤により浸水したのは約60カ村に及びました。浸水した地域は近世に干潟を干拓して耕地にした土地であり,浸水によってあたかも中世までの浅海の状況に戻ったように見えます。中世に島であった土地には浸水が及びませんでした。倉敷の町では本町のみ無難でした。