グリーストラップ(グリース阻集器)について
建築基準法関係規定(昭和50年建設省告示第1597号)により、汚水に油脂類が多量に含まれる場合は、排水管の機能を妨げないようにするため、又は排水管を損傷させないようにするため、グリーストラップを有効な位置に設置する必要があります。
グリーストラップとは
グリーストラップとは排水中の油脂分を分離・貯留して油脂を排水管や下水管に直接流さないようにする装置です。
グリーストラップの設置について
- ラーメン店や焼肉店などの飲食店のほか料理店など、業で行う事業場には必ずグリーストラップを設置してください。また、設置場所は掃除のしやすい場所に設置してください。
- グリーストラップの容量計算は公益社団法人 空気調和・衛生工学会規格「SHASE-S217-2016グリース阻集器」に基づいて計算を行ってください。
- 容量計算は店舗全面積に基づく選定を標準として機種選定をしてください。
- 清掃の周期について阻集グリースは7日以上,堆積残さは30日以上で計算してください。
- 設置するグリーストラップは容量50L以上(許容流入流量37.5L/min以上)のものを設置してください。
グリーストラップの機種選定について
グリーストラップの容量計算方法(PDF)
グリーストラップ機種選定早見表(PDF)
グリーストラップの維持管理について
グリーストラップは排水中の油脂分を分離し、油脂分の少ない排水だけを下水道に流すためのものです。そのため、グリーストラップ内には油脂が溜まるため、必ず定期的に掃除を行わなければなりません。
グリーストラップの清掃頻度
- バスケットに溜まったゴミの掃除について →毎日掃除を
- 分離した油脂(阻集グリース)の掃除について →1週間に1回以上掃除を
- 堆積残渣(沈澱物)の掃除 →1か月に1回以上掃除を
なお、掃除の際に発生するゴミは産業廃棄物として適正に処理してください。
グリーストラップの適正な維持管理について(PDF)
グリーストラップへ処理装置は追加しないで下さい。
既設のグリーストラップに、グリースを分解する菌を投入してばっ気したり、オゾンなどを利用してばっ気する処理装置を追加設置しないでください。設置しますと、グリーストラップで集めたグリースが攪拌により再び下水道に流れ込むことになり、グリーストラップの効果が失われます。