戦後80周年「次世代にひろげ、つなげる平和の輪」
人々の心に深い傷痕を残した第二次世界大戦の終戦から、令和7年で80年が経過しました。時代の変遷と世代の交代により、戦災の記憶は次第に薄れつつあります。
現在の平和な社会に生きている私たちにとって、平和であることはあたかも当然で、そのありがたさを忘れがちになります。しかし、世界各地ではいまだに紛争が絶えず、多くの犠牲者や難民が生まれています。
戦争の悲劇を再び繰り返さないためにも、戦争の記憶を風化させないことと、次の世代に語り継いでいくことが大切です。過去から学び、未来に生かしていくことが、現在を生きる私たちの務めといえます。
市では、戦後80年という節目の年に、平和への誓いを新たに、これまでの事業を拡大・充実して実施しました。
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倉敷市平和都市宣言
本市では、世界の恒久平和の実現を願い、昭和61年9月に「倉敷市平和都市宣言」を行いました。
戦後80周年平和学習事業マーク

戦後80周年平和学習事業全体の統一性と市民の皆様の平和の尊さについての機運を高めるためにマークを作成しました。
- 平和を願う千羽鶴のイメージから折り紙をモチーフにデザイン。
- 平和の象徴の鳩も折り鶴風にし、倉敷らしい美観地区の白壁のなまこ目地瓦張を取り入れ、また、色については晴れの国の「太陽」と「青空」を表現。
- 田中秋音さん(倉敷市立短期大学2年生)作成。
戦後80周年平和学習事業
戦後80年を迎えた令和7年に、戦争の悲惨さと平和の大切さについて、次の世代へ伝える「戦後80周年平和学習事業」を実施しました。
広島への派遣学習や市民参加型の「戦後80周年平和学習事業 平和のつどい」など、様々な平和啓発事業を通じ、子どもから大人まで、多くの市民の皆様が平和について学ぶ機会となりました。
以下、各事業の実施報告です。
戦後80周年平和学習事業 平和のつどい

令和7年10月25日(土曜日)ライフパーク倉敷を会場に、「戦後80周年平和学習事業 平和のつどい」を開催いたしました。
子どもから大人まで延べ1,760人と多くの市民の皆様に参加いただきました。
プログラム
1.広島平和大使(中学生)の学習成果発表
広島へ派遣された中学生が、被爆地での平和学習の成果を発表。原爆の被害と戦争の歴史について、スクリーンを使いながら、わかりやすく、心を込めて説明いたしました。次世代を担う若い世代の視点から語られる平和への思いは、多くの参加者の皆様の心に強く響きました。
2.原爆被爆体験者による講話会
被爆当時の広島の現実と、戦争の悲惨さについて、被爆体験者から直接お話しいただきました。参加者の皆様は、真摯な表情で、貴重なお話に耳を傾けられ、戦争の歴史を身近に、そして切実に感じ取っていました。
3.映画「マイ・エレメント」上映
ライフパーク倉敷大ホールで、ファミリー向けの映画を上映。家族連れの来場者の皆様が、映画を通じて、楽しみながらも、平和について考える時間を過ごされました。
4.真備町竹のオーケストラによる演奏会
竹楽器による優しく響く音色が、会場を包み込み、参加者の皆様は、音楽を通じて平和への祈りを感じられていました。
5.渡部陽一氏による講演会
世界の紛争地域を専門に取材し続けている渡部陽一氏による講演会を開催いたしました。
紛争地域での人々の日常、子どもたちの様子、戦争がもたらす悲劇など、現地での直接的な体験から語られる平和への想いは、参加者の皆様に深い印象を与え、戦争と平和について改めて考える貴重な機会となりました。
6.その他のプログラム
マジックショー、絵本の読み聞かせ、VRゴーグル体験、戦争に関する資料の展示、ワークショップなど多世代が学べるコンテンツを用意いたしました。
広島平和大使(中学校)

令和7年8月5日から6日にかけて、市内4つの中学校から計20人の生徒が、被爆地・広島を訪れました。
1日目:全国の中高校生と学び、交流する
全国から集まった中高校生とともに「全国平和学習の集い」に参加。原爆被害について学ぶほか、被爆体験者の講話に耳を傾け、グループ討議を通じて、戦争と平和について仲間と考え、語り合いました。
2日目:「平和記念式典」で祈念する
世界各地から参列された方々とともに、「平和記念式典」に参加。原爆で亡くなられた方々への慰霊と、世界の恒久平和実現を祈念しました。また、「全国こども平和サミット」に参加し、被爆体験者の講話や広島県内外から集まった児童・生徒による発表に耳を傾けました。さらに、広島平和記念資料館を見学し、悲惨な被爆の実相に触れました。
この旅で学んだこと
被爆地広島での現地体験を通じて、生徒たちは、原爆による被害の悲惨さを再認識しました。そして、平和な世界にするためには、一人ひとりが「語り継ぐ」ことが大切であることを学びました。
広島平和大使(小学生)

令和7年8月6日、市内の小学6年生30人が、被爆地・広島を訪れました。
全国の児童・生徒と一堂に「第1回全国こども平和サミット」に参加
広島国際会議場で開催された「第1回全国こども平和サミット」に参加しました。全国から集まった児童・生徒とともに、被爆当時の広島を知る方の講話を聞き、原爆がもたらした悲劇について学びました。
平和記念公園を訪れて
その後、平和記念公園を散策し、原爆ドームを間近で見学。広島平和記念資料館では、原爆の威力と戦争の現実を、資料や展示を通じて肌で感じることができました。
この旅で学んだこと
被爆地広島での現地体験を通じて、平和の尊さ、命の大切さについて、心から考える貴重な機会となりました。
アンネ・フランクの旅

令和7年7月23日、市内の小学4年生から中学3年生までの47人が、福山市の「ホロコースト記念館」へ歴史の大切な一場面を学ぶ旅に出かけました。
ホロコースト記念館での見学
施設職員の方からの説明を受けながら、展示を見学しました。第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによって行われたユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」について学び、わずか15歳で亡くなったアンネ・フランクの生涯に触れました。
「平和な世界のために、私たちにできることは?」
午後は、差別や偏見のない平和な世界をつくるために、自分たちにできることをテーマにグループ討議を実施。各グループで話し合った内容を模造紙にまとめ、発表しました。また、10月25日(土曜日)に開催された「戦後80周年平和学習事業 平和のつどい」で、学習成果をまとめた模造紙の展示を行いました。
この旅で学んだこと
児童・生徒たちが「平和な世界をつくるために、自分たちに何ができるか」を真摯に考える、大切なきっかけとなりました。
戦災のきろく展

令和7年度は、水島図書館をはじめ、真備、玉島、児島、船穂、中央図書館で順次開催。水島空襲と広島・長崎原爆に関するパネル写真に加え、戦争に関連した貴重な資料を多数展示しました。
多くの市民の皆様が来場してくださり、特に親子連れの方々が熱心に展示をご覧になられていました。ご参加の皆様からは、「身近な場所での開催は大変意義深い」「貴重な資料を通じて、改めて学ぶことができた」「二度と戦争があってはならない」といった貴重な感想をお寄せいただきました。
平和の鐘

毎年、水島空襲の日(6月22日)、広島原爆の日(8月6日)、長崎原爆の日(8月9日)、終戦の日(8月15日)の計4回、平和への深い祈りを込めて「平和の鐘」を鳴らしています。
令和7年度は、水島空襲の日(6月22日)に100個、終戦の日(8月15日)に200個の風船を飛ばし、市民の皆様とともに平和への想いを発信しました。
平和の折り鶴

「戦後80周年平和学習事業 平和のつどい」で平和の折り鶴を展示しました。
市内の小学校、中学校等50団体の約2,200人の皆様が、心を込めて折った折り鶴合計約70,000羽が、会場に飾られました。その後、折り鶴は、広島平和記念公園へ捧納しました。
「戦後80周年平和学習事業」紹介動画
戦後80周年を迎え拡充した、平和学習事業を紹介する動画を市公式YouTubeチャンネルで公開しました。
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YouTube倉敷市動画チャンネル「戦後80周年平和学習事業」(外部リンク)
平和のつどいでは、平和大使として被爆地広島に派遣した中学生が学習成果を発表。
発表した中学生、発表を聞いた参加者、原爆被爆体験者の方に平和への思いをインタビューしました。
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