結核について
9/24~9/30は、結核・呼吸器感染症予防週間です。
- 9月24日~9月30日は結核と呼吸器感染症の正しい知識を広めるための1週間です。
- 結核は呼吸器感染症のひとつで、昔のものと思われがちです。しかし、倉敷市では毎年新たに約30人が結核の治療を受けています。結核は発病しても、複数の薬を6か月から9か月間、毎日きちんと飲むことで治すことができます。また、痰の中に結核菌がでるようになるまで重症化しない限り、他の人へうつすことはほぼありません。
- 呼吸器感染症は原因となるウイルスや細菌などが肺や気管支といった呼吸器に入って炎症を起こす病気です。主には、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、百日咳などがあります。感染経路は「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」です。
- 結核・呼吸器感染症を予防するために、定期的な健診と毎日・毎年の予防を続けましょう。
結核は咳や痰といった目に見える症状がでない場合も多く、治療を始めるのが遅れてしまうことがあります。65歳以上の方は年1回、結核検診(胸部レントゲン検診)を受けましょう。乳幼児はBCG接種により結核を予防することができます。生後5か月~8か月の間に接種しましょう。
呼吸器感染症は一般的に秋冬に流行しやすい感染症です。流行する時期を迎える前に、手洗い、換気、マスクの着用など基本的な感染対策について見直し、感染を予防しましょう。かからない・ひろげないために、日頃から感染対策を心がけましょう。
結核は過去の病気ではありません
結核とは結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。(リンパ節や骨など他の部位にも炎症が起こることがあります。)
結核は、結核患者がせきやくしゃみをし、そのしぶきを周囲の人が吸い込むことで感染しますが、結核菌に感染しても、8~9割の方は一生発病しません。しかし、抵抗力の弱い乳幼児や、加齢や病気によって体の免疫力が落ちている人は発病する可能性があるので注意が必要です。
結核の初期症状は風邪に似ています。次のような症状が続くときは、すぐに医療機関を受診しましょう。
- 長引くせき(2週間以上)
- たんが出る
- 体重減少
- 長引く倦怠感(体がだるくて活力が出ない)
- 長引く微熱、胸痛
くわしくは下記のパンフレットを参考にしてください。
さらに結核について知りたいという方は、公益財団法人結核予防会のホームページをご覧ください。
結核の予防と早期発見に大切なこと
- 結核の予防で大切なことは、免疫力の低下を防ぐことです。そのためには、バランスのとれた食生活、適度な運動や休養を心がけ、健康的な生活を送るようにしましょう。
- 乳幼児は結核の免疫を持っていないので、生後1歳未満のうちにBCG予防接種を受けましょう。
標準的な接種月齢は生後5か月から8か月未満です。
- 結核の早期発見のために、年に1回胸部レントゲン検診を受けましょう。
65歳以上の方は年に1回の胸部レントゲン検診を受診することが法律により定められています。
もし結核と診断されたら
結核は発病しても、複数の抗結核薬を6か月から9か月間、毎日きちんと飲むことで治すことができます。ただし、症状がなくなっても抗結核薬を必要な期間正しく飲み続けなければなりません。なぜなら、処方どおりに飲まないと結核菌に対して薬が効かなくなるおそれがあるからです。
結核菌に感染しているが発病しておらず、他の人にうつす恐れのない状態の人(潜在性結核感染症)は、抗結核薬を3か月から9か月飲むことで発病を予防することができます。
結核の治療費については、公費負担制度があります。
医療機関向け情報
結核に関する届出様式を掲載しています。
結核定期健康診断実施報告書
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このページに関するお問い合わせ
倉敷市保健所 保健課 感染症係
〒710-0834 倉敷市笹沖170番地
電話番号:086-434-9810 ファクス番号:086-434-9805
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