2010年大地震について

2010年大地震について

2010年9月4日(土曜日)午前4時35分ごろ、NZクライストチャーチでマグニチュード7.1の強い地震がありました。
震源は南島東部のクライストチャーチの西約45キロで、震源の深さは約5キロ。
NZの大地震としては、約80年ぶりの大地震となりました。

*クライストチャーチの被害状況
市中心部(倒壊建物)
レンガ造りの古い建物に被害が集中

 

・クライストチャーチでは、建物の崩壊、駐車中の自動車破損、道路に亀裂、路上にガラス散乱、水道管の破裂、停電などの被害が出ました。

・地震で最も被害の大きかった地区はクライストチャーチ市内の中心部、Manchester-Street、High-Street, Papanui-Street等の古いレンガ造りの建物が多くある地区です。また、山沿いのCashmere地区でも地割れ等のため、地盤沈下や水道が破裂し通行止め箇所が多く発しました。

・古い家、レンガ造りの家は倒壊していますが、大聖堂は石づくりのせいか全く問題ありません。また、近代的なビルや新しい家は、ほとんど被害はみられないとのことです。

屋根倒壊
市中心部(大聖堂)土産物屋


~幸いにも、人的被害は少数・地震発生が朝早くの時間帯であったことと、崩壊した古い建物の多く集まる街の中心部には人がいなかったため、幸いにも死亡者は出ていませんが、家屋倒壊によりけが人が多少出ています。

*社会インフラの状況&復興

・空港:クライストチャーチ国際空港は,一時閉鎖されましたが,4日午後,運航再開となりました。
・電力:電力は、5日朝までに市内の90%以上が復旧。現在はほぼ全面復旧しています。
・水道:水道も、5日朝までに市内の約80%が復旧し、現在はほぼ全面復旧しています。
・病院:病院は通常どおり機能しています。

*地震発生から今日までの状況

・余震: 余震が断続的に発生しており、6日にはマグニチュード5以上の余震が3回、8日にも同程度の余震がありました。
 ・現状: 社会生活は、ほぼ落ち着きをとりもどしていますが、職場の建物の安全確認が各所で行われており、復旧 には1-2ヶ月はかかるとみられています。