自然保護監視員だより

自然保護監視員だより

 倉敷市自然環境保全条例の規定に基づいて自然保護監視員を委嘱し、自然環境の保全と回復に関する施策への協力や情報提供をいただいています。
 ここでは、自然保護監視員の皆様からお寄せいただいた市内の「身近な自然」に関する情報をblog形式でご紹介します。

・ 2024年10月11日

水島港のアンドンクラゲ

2024年10月11日

10月半ば、水島港で毒々しい雰囲気のクラゲを撮影しました。

確認していただいたところ、お盆を過ぎると海水浴場に現れる「行灯クラゲ」でした。

傘が3cm程、触手が20cm程の小型の種で、活動期は6月〜8月か9月とされていますが、目撃したクラゲは、傘、触手とも大きな個体でした。

数日後、玉島湾でも行灯クラゲを撮影しましたが、傘の大きい個体でした。どちらも、ママカリの群れの近くにいました。

9月末には水島港で、丸い傘の直径が50cm位、厚さが30cm位、触手が1m位のとても大きなクラゲを見ましたが、こちらは撮影できませんでした。

 

水島港のアンドンクラゲ

玉島湾のアンドンクラゲ

N・H

観察日時:2024年10月11日

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・ 2024年10月9日

コスモスの帯化の観察

2024年10月9日

10月9日、茶屋町で帯化を起こしたコスモスの花を観察しました。

自宅で咲いたコスモスの花の中に、1つの茎から3つの花が咲いているものがありました。

珍しいと思い、倉敷市立自然史博物館の鐵学芸員に連絡し、実物を見ていただきました。すると、分裂組織の突然変異などが原因で奇形になる「帯化」という植物の奇形と分かりました。今回は3つの花が咲いていましたが、2つのものも報告されているようでした。偶然見つけた花がかなり珍しいと聞き、驚きました。

なお、花は倉敷市立自然史博物館に研究用として寄贈しました。

帯化を起こしたコスモスの花の写真その1帯化を起こしたコスモスの花

 

帯化を起こしたコスモスの花の写真その2帯化を起こしたコスモスの花その2

 

帯化を起こしたコスモスの茎の写真帯化を起こしたコスモスの茎

 

標準的なコスモスの花の写真標準的なコスモスの花

 

S・K

観察日時:2024年10月9日

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・ 2024年9月2日

夏の水島港の魚たち、初のコショウダイ

2024年9月2日

水島海上保安庁前の岸壁で、海中の定期撮影をしました。

海面を泳ぐサヨリ、ダツを見ながらカメラを沈めると、沢山のチヌ、キチヌの子どもたちが岸壁際に群れていました。時折、大きなチヌ、スズキ、ボラの姿も。海底にはハゼ、カサゴ。ゴンズイの大きな群れが来ました。

そして、派手なシマ模様のコショウダイ数匹が、初めて映りました。地元のベテランの釣り人は「聞いた事もない」とのことでした。因みに、お隣の玉島湾内でも複数のコショウダイが映りました。今後、どうなるのか見ていきます。

チヌとスズキとボラの写真

コショウダイとゴンズイとカサゴとハゼの写真

N・H

観察日時:2024年9月2日

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・ 2024年8月8日

スジエビ

2024年8月8日

倉敷市福田町古新田、濱田神社付近の川の藻の中にスジエビがいました。

体長3cmくらいで非常に元気よく、バケツに入れておくと飛び跳ねて外に逃げます。藻の中にアミを入れると一度に10匹くらい捕れました。

酒津公園の水門でスジエビを見かけたことはありますが、福田町に生息していたのには驚きました。

濱田神社付近の川から捕れたスジエビの写真

M・Y

観察日時:2024年8月8日

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・ 2024年6月26日

水島のチョウゲンボウ一家

2024年6月26日

偶然、カラスに追われた小型タカが、近くの市営住宅(13階)の屋上に止まったのを目撃しました。見上げると、そこには更に別のタカがいました。ビデオ撮影して確認すると、チョウゲンボウでした。

いつも屋上にいる2羽は、翼で風を受けて浮き上がったり着地したり、屋上の周りをくるりと飛んで戻ったりを繰り返していました。何となくふらふらと安定感がなく、着地の際のバランスが危なっかしい漢字がしました。幼鳥ではないかと思いました。

あと、速くて撮影できない2羽がいるのですが、いつもいる訳ではないようです。全員集合したときは、計4羽に見えました。屋上で営巣し、幼鳥の巣立ちが近い、そんなように見えます。

いつ頃からか、周辺でピリリリ、ピリリリという声が聞こえてきましたが、まさか冬鳥のチョウゲンボウが、すぐ近くの建物にいるとは思いもしませんでした。本日も屋上に2羽が止まっています。いつまで、いてくれるでしょうか。

チョウゲンボウの写真その1

チョウゲンボウの写真その2

N・H

観察日時:2024年6月26日

2024年6月26日 | コメント(0)


・ 2024年6月14日

ミズアオイ自生地の保全活動

2024年6月14日

倉敷川のミズアオイ自生地で草刈りや草寄せ、囲いの補修などの保全活動がありました。ミズアオイ巡視員、倉敷市立自然史博物館友の会有志、重井薬用植物園ボランティア有志、倉敷市環境政策課職員など、十数人で作業をし、2時間ほどでミズアオイの生育を抑制していたマコモやヨシなどがきれいに刈り取られました。

6月5日に訪れたときは、ミズアオイの葉がヌートリア?にたくさん食べられていましたが、今日はミズアオイの葉がだいぶ復活していました。

自生地周辺では地中海沿岸が原産とされるハナハマセンブリ(リンドウ科)のピンクの花が目立っていました。

ミズアオイ保全活動の写真その1

ミズアオイ保全活動の写真その2

ミズアオイ保全活動の写真その3

ハナハマセンブリの写真

K・S

観察日時:2024年6月14日

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・ 2024年6月11日

亀島山で虫を観察

2024年6月11日

亀島山の遊歩道を横断するミミズに「オオヒラタシデムシ」がかぶりついていました。1センチまでカメラが寄っても、ミミズを離しませんでした。山頂にはユニークなフォルムの「マダラアシゾウムシ」がいました。

展望台で咲く今の主役、オオキンケイギクの花には、沢山の「コアオハナムグリ」が潜っています。チョウは春から、キタテハ、ルリタテハ、ベニシジミ、ツマグロヒョウモン、アゲハ、キアゲハ、モンキアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、などが目を楽しませてくれました。

尚、オオキンケイギクは遊歩道の掲示板に駆除中と表示があります。

オオヒラタシデムシがミミズを食べるところの写真

亀島山のマダラアシゾウムシの写真

N・H

観察日時:2024年6月11日

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・ 2024年6月4日

カルガモ親子

2024年6月4日

口ばしの黄色い鴨なのでカルガモだと思います。浦田の水路でカルガモ親子が泳いでいました。付近を探しましたが、他にカルガモの子どもは見当たりませんでした。

浦田の水路で泳ぐカルガモ親子の写真

M・Y

観察日時:2024年6月4日

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・ 2024年6月1日

ホタルが舞う時期になりました

2024年6月1日

藤戸倉敷線から種松山(倉敷市中央斎場)に曲がり、300m位走ると左手に天津神社があります。ここはホタルが生息しており、5月終わりから6月にかけてホタルが飛んでいます。6月1日は10匹くらい飛んでいました。

天津神社の蛍の写真

M・Y

観察日時:2024年6月1日

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・ 2024年5月10日

水島港内のナマコとフン

2024年5月10日

水島港内の海底を撮影して、多くのナマコが映りました。茶色っぽいナマコが多いですが、黒いのや、緑っぽいのもいます。砂(ドロ)の所にいたり、岸壁や石に登っていたりもします。また、海底のいたるところに、ナマコの「フン」があります。

画像は、ナマコたちと「フン」です。

ナマコは、海底の泥を口に入れて、有機物を食べると、綺麗になった砂を「フン」として出してくれます。海底にころがっている「フン」は、どう見ても「フン」なのですが、ナマコからの綺麗なプレゼントだと思うと、ありがたい気持ちがしてきます。

水島港内のナマコの写真

水島港内のナマコとフンの写真その1

水島港内のナマコとフンの写真その2

N・H

観察日時:2024年4月1日~5月10日

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