令和6年度倉敷市文化章贈呈式
倉敷市では、毎年11月3日に、文化の向上や地域社会の振興などに貢献された市民又は市に縁故の深い方に倉敷市文化章を贈り、その功績を称えています。
令和6年度は、陶芸家の金盛秀禎(かなもり ひでよし)氏と倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー 常任指揮者の佐藤道郎(さとう みちろう)氏が受章され、11月3日文化の日に市役所1階市民ホールにて贈呈式が行われました。
金盛秀禎氏は、昭和62年に開催された第1回「倉敷まちかどの彫刻展」で「夕やけ」が市民賞を受賞したことをきっかけに、多くの作品が県内外の施設などに設置され、平成3年には岡山県美術展覧会(県展)で最高賞である山陽新聞社大賞を受賞されるなど、彫刻家として確固たる地位を築かれました。
また、昭和40年には岡山彫刻会を創設され、中心的存在として会を主導、自らの技能向上のみならず、彫刻家の活躍の場を広げ、後進育成にも努めてこられました。さらに倉敷市文化連盟が主催する「郷土作家遺作展」や「倉敷新鋭作家選抜美術展」では、精力的に活動し本市の美術文化の振興に尽力されました。
このように、長年にわたり岡山県の彫刻界を牽引され、県内の彫刻家の指導的な役割を果たすとともに、倉敷市文化連盟の活動にも積極的に携わるなど、地域の芸術文化の向上に寄与し、本市の伝統・文化の発展に多大な貢献をしてこられた功績は誠に顕著であります。
佐藤道郎氏は、昭和43年に現在の倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーを結成され、長年にわたり指揮・指導を続け、全日本吹奏楽コンクール全国大会へ17回、中国大会へは42回の出場へ導かれ、平成25年に開催された第61回全日本吹奏楽コンクール全国大会では金賞に輝くなど、その卓越した指導力により、地域の吹奏楽団を中国五県の最高峰の吹奏楽団に育て上げられました。
また、平成15年からは岡山県吹奏楽連盟理事長として県下の吹奏楽団の育成に尽力され、県下全域に吹奏楽の輪を広げ、地域に根差した文化活動を積極的に推進されました。さらには、平成23年に全日本吹奏楽連盟理事に就任され、その豊富な知見を活かした活動の場を全国にまで広げておられます。
このように、長年にわたり地域の音楽文化の発展向上、後進の育成に尽力され、本市の文化振興や芸術文化の普及に多大な貢献をされるとともに、全国に向けて広く文化都市「倉敷」を発信された功績は誠に顕著であります。
ここにあらためて、長年にわたる御活躍に対し、深く敬意と感謝の意を表しますとともに、本日の御栄誉を心からお祝い申し上げます。