令和4年度倉敷市文化章贈呈式
倉敷市では、毎年11月3日に、文化の向上や地域社会の振興などに貢献された市民又は市に縁故の深い方に倉敷市文化章を贈り、その功績を称えています。
令和4年度は、建築家で倉敷建築工房 楢村徹設計室 主宰の楢村徹氏が受章され、11月3日文化の日に市役所1階市民ホールにて贈呈式が行われました。
楢村氏は、昭和50年代から倉敷美観地区の町並みを構成する町家・古民家の再生に取り組まれ、貴重な古民家が無造作に解体撤去されていくなか、長年にわたりその再生方法を追求してこられました。その業績は高く評価され、日本建築学会賞 業績賞をはじめ多くの賞を受けておられます。
平成22年に倉敷市中心市街地活性化協議会タウンマネージャーに就任されてからは、官民連携によるまちづくりのコーディネートに取り組まれ、中心市街地活性化計画の推進を牽引し、「林源十郎商店」をはじめとする魅力的な拠点を次々と再生創出され、まちに賑わいをもたらすとともに回遊促進に大きく貢献されました。
また、「倉敷再生塾」を開講され、古民家再生のノウハウを若手の設計者に伝えるなど、後進の育成にも取り組んでこられました。
このように、建築家としての経験と英知を活かした長年にわたる町家・古民家のリノベーションの取り組みにより、倉敷にしかない歴史と地域性を活かした魅力向上に寄与され、本市の伝統・文化の発展及び地域活性化に多大な貢献をされており、その功績は誠に顕著であります。
ここにあらためて、長年にわたる御活躍に対し、深く敬意と感謝の意を表しますとともに、本日の御栄誉を心からお祝い申し上げます。