資料1 「嘉永七年甲寅正月吉日 御用書類留」(大橋紀寛家文書Ⅱ-1-A-12) (表紙) 翻刻 十一月五日晩七ツ半 大地震 但シ当辺ニ而者前代 未聞之儀,驚入 町内一同仮小屋又者 往来ニ野宿,夜を 明し候,尤当村潰家 人牛馬怪我等一切 無之候 右者大変事ニ付 記置 月番 光右衛門 読み下し 十一月五日晩七ツ半大地震,ただし当辺にては前代未聞の儀,驚き入り町内一同仮小屋,または往来に野宿,夜を明し候(そうろう),もっとも当村潰家,人・牛・馬怪我など一切これなく候,右は大変事につき,記し置く 月番 光右衛門 意訳 11月5日の晩七ツ半(午後5時頃)に大地震があった。ただし,この辺りでは前代未聞の大地震で大変驚き,町内一同仮小屋に移ったり,また野宿をしたりするなどして夜を明かした。しかし,当村では潰れた家はなく,人牛馬とも怪我は一切なかった。以上は大変な出来事なので,ここに記しておく。 月番 光右衛門