分娩について
産科病棟より
「市民に信頼され、人間味あふれる温かな医療を実践する病院を目指す」という当院の病院基本理念のもと、地域のみなさまへ安心安全の分娩を提供するため、一時休止していた分娩業務を平成28年に再開して7年が過ぎ、平成30年には病院が全面新築建て直しされ、最新の設備の整ったきれいな新病院となりました。
充実したスタッフによる安心・安全と親切・丁寧な指導、シャワーとトイレを完備したきれいな個室でのゆったりした療養、おいしい御祝い膳など、知っていただきたいことはたくさんあります。当ホームページに内容を掲載しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。これからも、地域の皆様へ、より良い分娩を提供していくようにスタッフ一同努めてまいりますので、よろしくお願いします。
産婦人科 一同
自然なお産をめざします
産科スタッフは、令和6年1月1日現在、産婦人科医2名、小児科医3名、助産師9名が在籍しており、日本周産期新生児医学会の新生児蘇生法専門コース終了認定証を保持し、分娩時の緊急処置にも対応できるように自己研鑽を行っています。産科外来でも助産師が常に2~3名勤務していて、丁寧で細やかな診察と妊婦指導を行える体制を整えています。
妊娠中から”赤ちゃんを産み育てる自然な力”を発揮できるように、医師による丁寧な健診と、ベテラン助産師による細やかな指導を行っております。
お産のときは、産婦さん個々のバースプランに合わせ、助産師が付いてしっかりサポートいたします。そして、感動のご出産のときを迎えられるように、医療環境を整えています。
里帰り出産ご希望の方はまずお電話でご相談ください。(電話:086-472-8111)
また、出産後も不安のないように個別に対応いたします。
妊婦健診
助産師がきめ細やかに指導を行い、気になることや不安なことはゆっくり相談していただけます。
妊娠37週から毎回NST(ノン・ストレス・テスト)を行い、赤ちゃんが元気かを確認いたします。当院は、待ち時間に配慮した完全予約制です。
出産・入院にかかる費用のご案内
当院でご出産・ご入院された場合の入院日数や費用に関してご案内します。
入院期間
自然分娩の場合は下記のとおりとなっています。
- 初産婦さん…7日間
- 経産婦さん…6日間
帝王切開の場合は10日間になります。
※上記入院期間はあくまで目安ですので、場合によっては入院期間が短くなったり長くなったりします。
入院費用
自然分娩
自然分娩の場合は、健康保険は適用されませんので、自費入院となります。
費用は入院日数や分娩した時間帯によって金額が変わってきますが、おおよそ40万円~50万円です。
直接支払制度を利用する場合は、費用から50万円(※)を差し引いた金額が窓口負担額となります。
(※)令和5年3月31日以前にご出産された方は42万円です。
項目 | 費用 |
---|---|
入院料 |
136,290円 |
食事代(祝い膳含む) |
約24,570円 |
室料差額(完全個室) |
35,000円 |
分娩料 |
170,000円 |
新生児管理保育料 |
約60,000円 |
検査・薬剤料 |
約14,000円 |
処置・手当料 |
約11,000円 |
産科医療補償制度掛金 |
12,000円 |
出生証明書、お産セット |
17,100円 |
合計 |
約480,000円 |
※以上の費用に加え、
- 平日時間外出産の場合、10,000円の追加費用が必要です。
- 休日・深夜出産の場合、20,000円の追加費用が必要です。
- 入院延長の場合、約35,000円/日の追加費用が必要です。
- 検査・処置費用は個人差がありますので、ご了承ください。
- 新生児に異常があって治療が行われる場合は、別途治療費がかかります。
⇒直接支払制度を利用すると、上記の例では原則、窓口支払額はありません。出産一時金との差額分は保険者に請求できます。(令和5年4月1日以降に出産された場合)
帝王切開
帝王切開の場合、異常分娩となり健康保険の適用になります。
費用は入院日数や分娩した時間帯によって金額が変わってきますが、おおよそ30万円から50万円です。
直接支払制度を利用する場合は、費用から50万円(※)を差し引いた金額が窓口負担額となります。
高額療養費制度を利用できます。
(※)令和5年3月31日以前にご出産された方は42万円です。
お支払いについて
通常、退院日当日に請求書をお渡ししますが、退院日が土曜・日曜・祝日の場合は請求書の発行ができませんので、後日清算とさせていただきます。
母子同室
お母さんと赤ちゃんの体調に合わせて、母子同室になります。母乳育児がスムーズにできるよう、授乳指導や乳房マッサージを行います。お母さんが疲れて、赤ちゃんのお世話が大変なときは、お預かりしますので遠慮なくお伝えください。
お祝い膳
和食か洋食が選べます。


授乳食
お祝い膳以外のお食事の例です。詳細は次の添付ファイルをクリックしてください。
赤ちゃんのケア
- 毎日、小児科医と産科医による診察がありますので、異常の早期発見ができます。
- 乳児突然死症候群(SIDS)の予防のため、万が一に備えて全員にベビーセンサーを取り付け、迅速に対応できる体制を整えています。
- 聴覚検査があります。
病室のご案内
LDR 8,000円/日
出産時に陣痛室から分娩室,回復室へ移動する事なく,一つの個室内で過ごせるシステムのお部屋ですので,ご家族の方と一緒に過ごされながら分娩を行うことが可能です。
個室(シャワー・洗面台・洗面台付き) 4,500円/日
大部屋(4人部屋) ※追加料金なし
その他の産科内の施設について
リラックスルーム(デイルーム)、沐浴スペース、新生児室をご紹介します。
産科で入院の方だけを,婦人科・内科・外科等の他科の入院の患者様と完全に別のフロアにしておりますので,一般の入院患者様に気兼ねすることなく,赤ちゃんのお世話や分娩後の療養ができます。
当院でご出産された方からのご意見・ご感想
ご意見・ご感想はコチラをクリック
当院でのお産や入院生活を振り返っていただいたご感想の一部をご紹介します。
産後ケア入院(新型コロナウイルス感染拡大予防のため中止しています)
育児不安がある方、ご家族から支援を受けられない方は、当院の産後ケア入院をご利用ください。産後4ヶ月未満の母子を対象に、サポートを行っております。助産師の手を借りながら、産後の体を休め、赤ちゃんとのゆったりした時間をお過ごしください。産後に1度退院された方や、他院で出産された方もご利用いただけます。
- 退院後に、電話にて育児やお母さんの状態をお伺いします。心配なことがありましたら、ご相談ください。
- 希望により、ご自宅に母子訪問いたします。
ケイツーシロップについて
ケイツーシロップは出血予防効果のあるビタミンKのシロップ剤です。赤ちゃんはこのビタミンが生まれつき不足していることが多く,このシロップの無い時代には,脳や内臓に大出血が起きて重度の障がいを残すことがありました。そのため,現在では国内ほとんどの産科病院では,生まれた直後,退院のとき,1か月健診の3回,このシロップを赤ちゃんに飲んでもらい補給を行っています。
しかし,この3回でもまれに不足することが分かってきたため,生後3か月までは定期的にシロップをのむことが学会では推奨されています。
このシロップを飲むことによって,ビタミンK不足によって起きる脳出血などを,ほとんど食い止めてくれると言われています。逆に,不足分を補っているだけなので副作用はほとんどありません。
メリットのほうが大きいため,当院では,退院時に3か月分のビタミン剤を持って帰り,定期的に内服することをお勧めしています。
(上記の3回は病院で飲むので,退院するときに自宅に残りの10回分(自己負担1,000円)を持って帰ってもらい,週1回,飲ませてもらいます)
Q.赤ちゃんにシロップ剤って,どうやって飲ませたらいいでしょうか?
A.飲ませ方は,哺乳瓶や薬用スポイトを使った方法があります。
たったの1ccなので,飲ませるのはそんなに難しくはありません。産科を退院する時に詳しく指導を行いますのでご安心ください。
(小さいこどもへの薬の飲ませ方と同じですから,もし慣れた方法があるなら,その方法で飲ませてもらっても結構です)
Q.風邪薬,解熱薬(座薬)をもらいました。シロップと一緒に飲んだり,同時に座薬を使っても大丈夫ですか?
A.たいていの薬は大丈夫ですが,飲ませる場合は一緒に混ぜないようにはしてください。ただし「抗凝固薬」を出された場合は,飲み合わせをその医師におたずねください。
Q.飲んでいるときに,吐いてしまいました。
A.おおむね1回分を飲めば大丈夫です。多少,多くなっても少なくなっても構いません。目安として,半分も飲めてないようなら,もう1袋を追加で飲ませてください。半分以上飲んでいるなら,追加は不要で,次は1週間後の内服で大丈夫です。
Q.途中で,吐いたりしたために何回か分,足りなくなってしまいました。生後3か月まで持たないのですが。
A.足りない分をお渡ししますので,当院小児科までご来院ください。
関連リンク
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