二階虫籠窓型

町屋の形式

二階虫籠窓型（むしこまど）

基本的な形態は二階倉敷窓型としながらも，従来からの倉敷窓にかわり虫籠窓を設けたタイプの町屋形式です。この虫籠窓は，明治頃から京阪地方の町屋の影響を受けて現れはじめたと言われる窓の形式です。本来は枠も竪格子も漆喰で塗り込めていましたが，後になると竪格子の部分が木地ものや鉄の丸棒のものなども現れるようになりました。それまでの厨子二階形式に加えて本二階形式のものや倉敷格子にかわり連子格子なども現れるようになりました。