2025年6月の所信表明

議員の皆様、本日は、御多忙の中お集まりいただき、厚くお礼を申し上げます。
はじめに、提案理由説明に先立ちまして、市政を取り巻く状況について御説明いたします。
現在、エネルギーや食料品等の物価高騰が市民生活に大きな影響を与えています。このたび、令和6年度2月補正で御議決いただきました物価高騰対策予算のうち、家庭や企業への経済支援となる水道料金について、7月又は8月検針月の基本料金1期分(2か月分、2,178円)を市が負担することといたします。また、子育て世帯の負担軽減を図るため、市立の小中学校及び支援学校の給食費について、6月の1か月分を市が負担してまいります。
次に、米国の関税措置の影響については、トランプ政権の度重なる方針変更もあり、先行きの不透明感が高まっています。本市では、4月7日に経営相談窓口を設けるとともに、5月中下旬には、製造業を中心として市内事業者60社にヒアリングを実施しました。取引先からの発注減や、取引価格に影響が生じている事業者も徐々に出ており、今後の影響を多くの事業者が懸念しています。本市としては引き続き国の交渉動向を注視するとともに、市内事業者への影響を把握し、商工団体等とも連携してまいります。
次に、3月23日に岡山市南区で発生した大規模な林野火災については、本市消防局からも、消防広域応援協定に基づき、発生当日の3月23日から28日まで、多い日には一日50名以上が出動して消火活動を行いました。林野火災の多くは野焼きやたき火などから発生しています。野焼きは原則禁止となっていますので、農業等でやむを得ず野焼きをする場合でも、必ず事前に消防署に届け出なければならないことを引き続き市民の皆様へ周知してまいります。
次に、1月28日に埼玉県八潮市で発生した、下水道管の破損が原因と考えられる大規模な陥没事故を受け、本市でも緊急調査を実施し、対策が必要となる空洞がないことを確認しましたが、国から全国の自治体に対して3月18日付けで、下水道管路の全国特別重点調査の実施について要請がありました。本市の調査対象は、約10キロメートルとなりますので、今後、調査を行ってまいります。
次に、4月30日に京都市で発生した水道管の漏水を受け、国から全国の自治体等に対して5月7日付けで、老朽化した鋳鉄管(ちゅうてつかん)の緊急調査の実施について要請がありました。本市の調査対象は、約5.2キロメートルで、5月15日から23日まで点検を行った結果、異常はありませんでしたが、今後、本市独自に、災害時、特に市民生活に大きな影響を及ぼす恐れのある基幹管路約11.5キロメートルについて、調査を行ってまいります。
次に、防災・減災対策についてですが、まず、防災拡声塔の運用を令和8年3月末に終了することに伴う対応として、現在スマートフォンをお持ちでない方や、避難行動要支援者の方のほか、医療機関、福祉施設、金融機関等を対象として実施している、緊急告知FMラジオ「こくっち」の購入補助制度に加え、スマートフォンをお持ちの方も、市の専用アプリをダウンロードすることで、市が発信する音声や文字の緊急告知情報を受信できるシステムを導入します。
次に、高梁川の治水対策として、小田川合流点付替え事業と同じく極めて重要であると、長年、国に強く要望し、令和6年度に事業化された「高梁川酒津地区堤防強化・笠井堰改築事業」の着工式が、5月18日に行われました。国は、倉敷市街地のさらなる安全安心のため、本年4月に高梁川酒津地区を「緊急対策特定区間」に設定し、概ね10年間で約210億円の重点投資による堤防強化、笠井堰改築等を実施することとしており、今年度は、堤防の浸食対策、浸透対策、埋蔵文化財調査を実施することとしています。また、国の重要文化財であり、土木遺産であり、疎水百選である酒津取水樋門については、現在の形を残しつつ堤防の強度を確保した整備を進めていくこととされています。
次に、今年も「倉敷市一斉地震対応訓練」を9月26日(金曜日)に実施いたします。今回の訓練は、昨年同様に、とっさに身を守るための安全確保行動や、家庭、学校、職場などでの任意の個別訓練を行うとともに、NTTの災害用伝言ダイヤル(171)を使用した、家族などとの安否連絡方法を確認する訓練も実施します。なお、5月27日から、市防災危機管理室のホームページに掲載する参加団体の受付を始めていますが、今年は、自主防災組織や学校、企業などに加えて、新たに知り合い同士のグループでも申し込みいただけることとしています。
次に、今年夏頃の開園を目指して整備を進めております倉敷ふれあいの丘公園についてですが、想定以上の広い範囲で岩掘削が必要となったことにより、工期を延長して開園を10月4日といたします。また、開園に先立って、地域の方をはじめ市民の皆様を対象としたプレオープンを9月に実施したいと考えております。
次に、少子化対策としての妊娠・出産への支援についてですが、不妊治療は令和4年度から国により保険が適用されることとなりましたが、複数回の治療が必要な方や、先進医療など保険適用外の治療を受ける方もおられることから、このたび本市では、保険診療に加え、保険適用とならない先進医療や自由診療を対象とした不妊治療費についても、独自の取組として、一部助成する制度を新たに設けてまいります。この制度については、令和7年4月1日以降に開始した治療に対して助成を行うこととし、不妊治療を受けられる皆様を支援してまいります。
次に、高齢者のフレイル予防や社会参加を促進するため、聴力低下に伴うコミュニケーション不足等により日常生活に不安を感じている方への支援として、補聴器購入に要した費用の一部を助成する制度を新たに設けてまいります。対象は、住民税非課税世帯又は生活保護世帯で65歳以上の中等度難聴高齢者とし、10月頃の開始を検討しております。
次に、カーボンニュートラルの実現に向けてですが、JFEスチール株式会社が、西日本製鉄所倉敷地区に、世界最大規模の電気炉を導入することを4月10日に発表されました。計画では、令和10年6月に工事完成予定で、電気炉使用開始後は年間約255万トンのCO2 削減が可能となる見込みと伺っています。本市では、令和4年4月に水島コンビナートのカーボンニュートラル実現に向けた官民連携組織を設置し、具体的な企業間連携の検討や実証実験を進めてきているところですが、今後もこうした取組や、本市の設備投資促進奨励金制度などにより、カーボンニュートラルに向けた取組を後押ししてまいります。
また、本市では、令和5年度から、水島清掃工場で発電した電力(グリーンエネルギー)を下水処理場など市有9施設に供給する自己託送を行っておりますが、令和8年度からは、倉敷西部クリーンセンターで発電した電力を新たに自己託送事業に追加し、供給施設を中学校など65施設に拡大してまいります。
また、これまで「燃やせるごみ」として、焼却処理を行っていたプラスチックごみについて、令和10年度から「資源ごみ」として分別回収を行うべく準備を進めてまいります。これにより、回収したプラスチックを再資源化処理することで、焼却量の削減を図るとともに、貴重な資源を循環させてCO2 削減につなげてまいります。
次に、学び直しの機会の確保についてですが、今年度、岡山市立岡山後楽館中学校に夜間学級が開設されたことに伴い、倉敷市では岡山市との間で協定を締結し、本市在住の方も通っていただけることとなりました。これにより、不登校など何らかの事情で、学齢期に義務教育の機会が十分に得られなかった方に、学び直しの機会の新たな選択肢を提供してまいります。
次に、倉敷市の魅力発信についてですが、まず、大阪・関西万博の会場内で、5月中旬から倉敷美観地区や瀬戸大橋などのVR動画の放映、8月にはマスカット等の販売や、繊維製品づくり等のワークショップ、9月下旬には市と大原美術館などによる「アートのまち倉敷」のPRなど、開催期間を通じて様々なプロモーション活動を行ってまいります。また、近年、倉敷市が舞台として選ばれる映画制作が増えており、5月17日・18日には、オール児島ロケの映画「ドライブタクシー」が児島市民交流センターで上映され、また、玉島地区が主なロケ地である映画「孤独な楽園」が、5月30日から6月6日までイオンモール倉敷内の映画館MOVIX倉敷で上映中です。さらに、企業版ふるさと納税の制度を活用して、倉敷美観地区をはじめ市内各地を舞台として制作された映画である「蔵のある街」が、7月25日からイオンモール倉敷内の映画館MOVIX倉敷で先行上映され、8月22日からは新宿ピカデリーほか全国各地で順次公開される予定となっています。いずれも国内外の映画祭にも出品される予定と伺っており、多くの方々に倉敷市の素晴らしさを知っていただけるものと考えております。
次に、公共施設個別計画に基づく新自然史博物館の整備についてですが、新博物館をライフパーク倉敷の北側に一体的に整備するとともに、ライフパーク倉敷の交流室などの改修やバス駐車場の拡張などを行い、令和11年度中の供用開始に向けて取り組んでまいります。また、倉敷市民会館については、長寿命化のための外壁改修や屋上防水工事、ホールの天井や舞台設備の改修、照明のLED化等の改修工事を令和9年度から行います。休館となる期間については、改めてお知らせしてまいります。
最後に、平成30年7月豪雨災害から7年となる7月6日及び7日に、真備支所において、災害で亡くなられた方々を追悼するために献花台及び記帳台を設置し、献花、黙とうを捧げたいと考えております。また、天皇皇后両陛下が真備地区の復興状況御視察のため、令和6年5月26日に行幸啓されたことを記念して、まびふれあい公園内に行幸啓記念碑を設置し、7月3日に除幕を行う予定としています。
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倉敷市 市長公室 秘書課
〒710-8565 倉敷市西中新田640番地
電話番号:086-426-3003 ファクス番号:086-427-5400
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